ちょうど5年前のゴールデンウィークに、妻とソロモン諸島周辺に旅立ちました。しばらくは旅できなくなるからと。
あれから、京都市中心部に清水の舞台から飛び降りる覚悟で2店舗目のショールームをオープンし、2年後に銀座、その1年半後には北九州・若松、その半年後には小樽と、あまり振り返る暇もないほど駆け抜けてきたように思います。
何を目指してやってきたのか。それはやはり、シンガポールで幼少のころに何度も見た、みずみずしい輝きを放つ「The Body Shop」に理想の将来像を重ねたからに違いありません。
たかが店だけれども世界を変える力があると、著書を通じてアニータ・ロディックが伝えてくれたことが、職人.comという一零細店舗を北海道にまで進出させてくれました。本当に感謝しています。
「日本の職人から世界企業をつくる」と言い訳のできないビジョンを掲げて、何をもって世界企業と言えるのかは時代によって変わるかと思いますが、売上比率も海外と免税が半分近くになりました。海外にショールームを展開するということも、現地のパートナー企業と香港で共同運営してみて、その難しさを体感しました。一番の問題は二重価格。日本から直送した場合と香港で買う場合で価格が変わることがストレスでした。
今とりあえずやるべきことは、5つのショールームに魅力的な商品を並べて集客すること。一般の店舗に比べると圧倒的に来店客が少ないと思います。ショールームだからといって言い訳はできません。
こうやって振り返りながら非公式メモブログを書くのは自分の中の整理になります。コロナが社会を狂わせた3年数カ月がいよいよ終わるのでしょうか。年始に引き続き、ゴールデンウィークも出張してまいります。